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村上 修一教授が第9回日本学術振興会賞を受賞

内容
物性物理学専攻の村上 修一教授が、第9回日本学術振興会賞を受賞しました。
同賞は、独立行政法人日本学術振興会が、優れた研究を進めている若手研究者を見い出し、早い段階から顕彰してその研究意欲を高め、独創的、先駆的な研究を支援することにより、我が国の学術研究の水準を世界のトップレベルにおいて発展させることを目的に平成16年度に創設されたものです。

受賞対象者は、人文・社会科学及び自然科学の全分野において、45歳未満で博士又は博士と同等以上の学術研究能力を有する者のうち、論文等の研究業績により学術上特に優れた成果をあげている研究者となっています。記念受賞式は平成25年2月4日(月)に日本学士院にて開催される予定です。

受賞対象となった研究テーマ及び内容:
「スピンホール効果および量子スピンホール効果の理論的研究」

今回の受賞をうけ、村上教授は次のようにコメントしています。
「我々が理論的に予言したスピンホール効果が実際に実験で観測され、今ではスピンホール効果は固体のスピン物性の一分野となっています。さらにこれから派生して生まれたトポロジカル絶縁体の分野も大きく発展しています。こうして分野の誕生に関わることができたことは、科学者として大変な幸せと感じます。本賞受賞を大変嬉しく思いますとともに、お世話になりました共同研究者の皆様、研究室のスタッフ・学生など、多くの方々に深く感謝申し上げます。この賞を励みに一層研究に精進し、今後も新しい物性現象の理論的探索を進めていきたいと思います。」


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