フロケ系と非エルミート系のニールセン=二宮の定理の拡張、非エルミートカイラル磁気表皮効果
講師
別所 拓実 氏(京都大学 基礎物理学研究所)
日付
2021年1月7日(木)
時間
14:00-15:30
場所
Zoom*による開催(URL は下記をご確認ください。)
URL
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内容
フロケ系とは時間周期的なハミルトニアンをもつ系であり、1周期Tの時間発展ユニタリー演算子により記述される。一方、非エルミート系とは粒子の散逸や流入により有効ハミルトニアンが非エルミートとなる系であり、実験的には、粒子ロスのある冷却原子系、準粒子の減衰がある強相関電子系、フォトニック結晶、量子ウォークなどで実現される。我々は、これらフロケ系と非エルミート系の間のギャップレスモードの対応関係を調べ、格子模型においてWeyl点やDirac点が必ずペアで現れることを保証するニールセン=二宮の定理を、フロケ系・非エルミート系に拡張した。さらには、この公式を応用することで、非エルミート系におけるカイラル磁気効果が非エルミート系特有の境界状態である表皮効果を伴うことを明らかにした。
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ご来聴を歓迎いたします。
連絡教員:物理学系 西田 祐介(内線3614)