ガンマ線バースト
宇宙ガンマ線バーストは、数十億光年の遥か遠方の宇宙で発生する人類の知る限り宇宙最大の爆発現象です。大質量の恒星が一生の最後に自分自身の重力でつぶれてブラックホールになるときに飛び出すジェットが、ガンマ線放射の源であるという説が有力です。
私たちの目に届く爆発の光は数十億年の昔に発せられたものですから、この現象を観測することによって、銀河が作られ始めたころの太古の宇宙を調べることができるのです。
さまざまな突発天体現象
ガンマ線バーストの他にも、銀河系内の中性子星連星や、遠方銀河の中心にある超巨大ブラックホールが突然輝き出すことがあります。人工衛星によるX線・ガンマ線観測と地上望遠鏡による光学観測との連携で、地上では決して実験することのできない、極限状況の物理を調べます。 |