物理学における最近の重要課題の一つは、ミクロの世界の様々な少数粒子系(特に、3体・4体系)の運動方程式を、精密に解いて研究することです。このことにより、新しい発見や予言に至ることがしばしばあります。
そのためには、シュレディンガー方程式を3体問題・4体問題に対して、精密に解く適用範囲の広い計算方法」の開発が不可欠になってきます。
私たちの研究室では、少数粒子系計算法の開発を行っています。
さらに、この少数粒子系計算法を駆使して、中性子、陽子、ハイペロン(ストレンジネスクオークを含んだ粒子)で構成された原子核であるハイパー核、不安定核、ハドロンの構造に適用し、厳密に解くことで新しく得られる物理を明らかにすることを目的としています。 |