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肥山研究室


肥山詠美子
研究テーマ 原子核物理
ホームページ http://www.riken.jp/r-world/research/lab/nishina/strange/index.html
連絡先 Tel:048-462-1576 Fax:048-462-1569
E-mail:hiyama at riken.jp
研究内容
物理学における最近の重要課題の一つは、ミクロの世界の様々な少数粒子系(特に、3体・4体系)の運動方程式を、精密に解いて研究することです。このことにより、新しい発見や予言に至ることがしばしばあります。
 そのためには、シュレディンガー方程式を3体問題・4体問題に対して、精密に解く適用範囲の広い計算方法」の開発が不可欠になってきます。
 私たちの研究室では、少数粒子系計算法の開発を行っています。
 
 さらに、この少数粒子系計算法を駆使して、中性子、陽子、ハイペロン(ストレンジネスクオークを含んだ粒子)で構成された原子核であるハイパー核、不安定核、ハドロンの構造に適用し、厳密に解くことで新しく得られる物理を明らかにすることを目的としています。
研究詳細
天体物理学のホットな話題の一つは、中性子星内部の研究です。中性子星の内部は、多くの中性子星、陽子のほかにハイペロンと呼ばれる素粒子でできていると考えられています。
その内部の研究のためには、核子間相互作用、核子ーハイペロン間相互作用、ハイペロンーハイペロン間相互作用が重要になってきます。ところが、核子ーハイペロン間相互作用、ハイペロンーハイペロン間相互作用はよく分かっていません。そこで、ハイパー核の精密な構造計算から、この相互作用の決定を行おうという動きが、ハイパー核物理の主な流れです。
私たちの研究室は、この様々なハイパー核を3体、4体問題の観点から研究を行っています。
学生に一言
研究は共同研究者と活発に議論を行いながら、進めていくものです。内に閉じこもらずに議論できると思える方、大歓迎です。
メンバー紹介
教員:肥山詠美子(連携准教授・准主任研究員)

協力研究員:梅谷篤史
客員研究員:池田陽一

JRA: 野田仁美
研修生:Jafar Esmaili
備考
〒351-0198 埼玉県和光市広沢2-1
理化学研究所 仁科加速器研究センター 肥山ストレンジネス核物理研究室