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笹本研究室(物性理論・統計力学)


笹本 智弘
研究テーマ 統計物理学(特に非平衡統計力学), 数理物理学, ランダム系
連絡先 Tel. 03-5734-2736
E-mail:sasamoto at phys.titech.ac.jp
研究内容
低次元輸送現象、界面成長、非平衡系における相転移•普遍性、ランダムネスのある系の統計力学、数理的手法の開発
研究詳細
 非平衡系に対する統計力学を中心に研究しています. 非平衡系は, 平衡系には見られない多彩な現象を示す一方で, 最大エントロピーのような原理が見いだされておらず, 統計力学研究のフロンティアです. 流体, ナノ系から生物まで含む多彩な対象が, 統計力学を中心とする物理的な手法に加えて力学系, 確率論といった数学等も用いて様々な観点から研究されています.  
 当研究室では, 低次元の輸送現象や界面成長といった比較的単純な非平衡のモデル系の性質を詳しく調べる事により, 非平衡統計力学の理解を深める事を目指しています. 特に, 非平衡系の普遍的な性質を明らかにすることが大きな目標です. 非平衡系に見られる相転移現象や臨界状態における普遍揺らぎについて研究を進めています.
 非平衡においては非線形性や揺らぎが重要な役割を果たし, その解析には様々な数理的手法を駆使する必要があります. そのような解析手法の開発も重視しています. 一見全く別に思える物理現象が同一の数学的法則に従っているというような例もあり,ランダム系の統計力学に対する研究も行っています.
学生に一言
 研究は山登りのようなところがあり, それなりの準備も必要ですし, しんどい場面もありますが, あるときふと視界が開け, 奇麗な景色が見える(これまでわからないと思っていたことが分かる)ときの爽快感は, 他に代え難いものがあります.
 非平衡系やランダム系の統計力学は, 興味深い現象と未解決問題が沢山ある, 大変やりがいのある分野です. 皆さんも自分が見定めた山に登ってみませんか? チャレンジ精神旺盛な学生を歓迎します.  
メンバー紹介
修士課程: 吉村賢人、園田柊平、深代隆央

卒業研究: 橘高希、藤平悠太