物理学系ホームページ
オープンキャンパス
物理学系・オープンキャンパス2019 2014年まで物理学科主催の独立したイベントとして開催してきた「高校生のための公開講座」は、2015年より東工大のオープンキャンパスにおける物理学系の催しとしてリニューアルしました。
2019年8月10日(土)の開催内容は以下の通りです。
(1) 物理学系の研究室訪問  事前申し込み必要
 集合場所:本館3階H135講義室
物理学系の研究室訪問の写真
(2) 物理学系の学生と語ろう  事前申し込み不要
 時間:10:00-16:00
 場所:本館1階H112講義室
物理学系の学生と語ろうの写真
 
(3) 先端物理計測開発室
常設展示
 事前申し込み不要
 時間:13:00-16:00
 場所:大岡山北実験棟7
(4) 模擬講義  事前申し込み・時間・場所:
 理学院の案内をご参照ください。
 
 

研究室訪問 プログラム

第1ラウンド:10:00-10:40と第4ラウンド:13:00-13:40で
訪問可能な研究室と公開内容
量子物理学・ナノサイエンス先端研究センター 
定員:60名
(第1ラウンドのみ)
新物質を設計し、その性質を予言する
宝石の代表でもあるダイヤモンドを例に、原子配列を制御した新物質のデザイン研究を紹介いたします。結晶構造と性質の異なる新たなダイヤモンド合成の可能性を物理学法則に従って探求します。
西田研究室 
定員:60名
(第4ラウンドのみ)
超流動・超伝導から質量の起源と宇宙の進化へ
物質を絶対零度近くまで冷やすと、超流動や超伝導といった日常では経験できないような不思議な現象に出会います。なぜそのような不思議な現象が現れるのかを理解すると、素粒子が持つ質量の起源や宇宙がたどってきた進化の歴史といった、まるで無関係に思える問題の理解につながります。素粒子、物質、宇宙という全く異なる世界の設計図が、実は物理学という共通の言葉で書かれているということを易しく解説します。
藤澤研究室
定員:10名
量子的な電気伝導を観よう!
我々にとって、様々な物理量(例えば、抵抗値)は連続的に変化しているように思えます。しかしながら、ミクロな世界(例えば、ナノメートルのスケール)に行くと、それらの値は離散的な値を取ることが知られています。これを量子化といいます。本展示では、まず量子伝導について簡単な解説を行い、そのあと、細い金線の電気伝導を調べることで、量子化された抵抗値の観測を体験してもらいます。

第2ラウンド:11:00-11:40と第5ラウンド:14:00-14:40で
訪問可能な研究室と公開内容
大熊研究室 
定員:25名程度
(第5ラウンドのみ)
超流動・超伝導の観察
液体ヘリウムの超流動現象、および超伝導のデモンストレーション実験を見ていただくとともに、皆さんに実験の体験もしてもらいます。
素粒子、原子核、宇宙理論研究室 
定員:50名
素粒子、原子核、宇宙
素粒子、原子核、宇宙、各分野の最前線とその面白さについてわかりやすく説明します。

第3ラウンド:12:00-12:40と第6ラウンド:15:00-15:40で
訪問可能な研究室と公開内容
陣内研究室 
定員:6名
世界最大の素粒子実験LHCで宇宙暗黒物質の謎を解き明かせ
素粒子実験最前線の概略を紹介した後に、LHCアトラス実験で実際に取られた素粒子事象データを参加者にインタラクティブに操作してもらい,世界最高エネルギーの素粒子事象を体感してもらいます。
久世研究室 
定員:15名
質量の起源ヒッグス粒子とニュートリノ振動
久世研究室は、スイスにあるCERN研究所の大型ハドロン衝突型加速器LHCを用いた素粒子実験ATLAS、日本のニュートリノ実験Super-Kamiokande, T2Kおよび将来計画Hyper-Kamiokandeに参加し、日々研究を行っています。今回の研究室公開ではこれらの実験を紹介し、簡単な宇宙線検出のデモンストレーションを行います。
 

先端物理計測開発室 常設展示

13:00-16:00、大岡山北実験棟7(随時訪問可能・申し込み不要)
物理計測開発の最前線
東工大・先端物理計測開発室では、素粒子の飛跡を測定する検出器 (ドリフトチェンバー)や、新奇原子核の探索に用いられる中性子検出器 (プラスチックシンチレータ)の実物を、説明用のポスターと共に、13時から16時まで常設展示しています。また、宇宙線検出器を用いたミューオンの寿命測定の実演や重力波望遠鏡開発を行っている実験室の見学も行います。他にもさまざまな物理計測の機器を直に見ることができ、シミュレーションゲームなどインタラクティブなコーナーもあります。