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物理学の研究は、現在では国際共同研究として行う場合が多くあります。10ヶ国以上からの研究者が集まって１つの研究をすることも珍しくありません。このような国際共同研究において日本人研究者がどのくらい貢献できるかは、国際的リーダーシップを持っているかどうか、によって決まります。研究施設や研究資金はむしろニ次的な要素と言えます。物理学リーダーシッププログラムでは、東工大の大学院生に、物理学の専門分野での研究能力に加えて、国際的リーダーシップについての十分な練習・演習の機会を提供し、国際的な舞台での研究企画力、研究集会企画力、英語による情報発信力を身につけて強い自信を持って大学院を修了してもらうことを目的としています。
2005年度から始まったこのプログラムは、大学院生が主体となって、教員の助言の下に行っていることが特徴です。博士課程の大学院生は、研究者であるという自覚を持って、国際共同研究に取り組んでいます。修士課程の大学院生は、基礎的な実力を身に着けて博士課程への土台を築きます。外国の大学の大学院生と交流する機会が多くあります。研究室の枠を超えた取り組みも数多くあります。大学院生のときに国内外の多くの大学院生と知り合うと、大学院修了後も学術上の交流が続くので、一生の財産であるということができます。東工大の大学院生がこのプログラムを十分に活用することを期待します。 |
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